人生読書

人生は本と。。。

『FACT FULLNESS』

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

本書はまず、13問のクイズから始まる。

そのうち1問を紹介しよう。

 

世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょう?

A 約2倍になった

B あまり変わっていない

C 半分になった

 

このクイズは、さまざまな国の、さまざまな分野で活躍する人に実施された。医学生、教師、銀行のエリート、科学者、政界のトップなどなど。しかし、彼らの正解率は平均でたったの7%だったという。

 

著者はこれを受け、多くの人がチンパンジーに負けていると皮肉を言う。A、B、Cのいずれかが書かれたバナナを用意し、チンパンジーに向かって問題を読み上げた後、チンパンジーは正解のアルファベットが書かれたバナナを選ぶ。とはいえ、当然チンパンジーは問題の内容を理解しているはずがないから、ランダムでバナナを選ぶ。その場合でも、チンパンジーの正答率は33%だ。

 

ああ、そういえばさっきのクイズの正解を言っていなかった。正解はCである。

 

極度の貧困にある人の割合は過去20年で半分になったのだ。これは喜ばしい事実である。しかし、さっきのクイズの平均正答率が7%だったことが、この喜ばしい事実が世界には知れ渡っていないことを物語っている。

 

私たちは世界を悪く見過ぎている。しかし、実際は世界は私たちが思っている以上に良くなってきている。そこで、今の世界の正しい見方を教えてくれるのが本書だ。

 

私たちが世界をマイナスに捉えてしまうのは、分断本能、ネガティブ本能などの、10個の本能が原因だという。本書は、10個の本能がどのようなものかを紹介し、それらを乗り越えて世界を正しく見る方法をレクチャーしてくれる。

 

また、本書の素晴らしい点は、資料が豊富であることだ。p78からp81にかけては、「減り続けている16の悪いこと」、「増え続けている16の良いこと」がまとめられている。この数ページを眺めるだけで、目から鱗が落ちまくる。ぶっちゃけ、本文はざっと流し読みして、資料を重点的に眺めるという読み方の方がいいかもしれない。

 

年齢、職業に関係なく、多くの方に読んで欲しい1冊だと思った。